世界遺産と京都観光


 古都 京都の世界遺産

「世界遺産」京都ウエストサイド物語

   

  京都の世界遺産


その国の世界遺産を見れば、その国の真の姿が見えるといわれます。
平成6年12月に、17箇所の京都の文化財が、
世界文化遺産「古都京都の文化財」として登録されました。

 
世界遺産とは、地球上の素晴らしい自然や文化を、
全人類のものとして守っていこうというものです。

京都の文化財がそれに選ばれたことは嬉しく、誇りにも感じます

しかし、本当の意味での文化遺産保護を私達は行っているのか、
世界に向かって胸を張れるのか疑問に思う私です。

京都市文化財保護課のページへジャンプします
登録はされたけれど・・・

平成6年に「古都京都の文化財」という括りで、
ユネスコの「世界文化遺産」に京都市内から全部で
17ケ所の社寺が登録されました。

でも、その事に諸手を挙げて喜べない思いがあります。
本当に京都が、世界中からやってくる人たちに対して
胸を張って自慢できるような街づくりを
している自信がないからです。

ユネスコ世界遺産とは、従来別々に捉えられてきた自然と文化を
一つの条約下で保護することを目的とした国際条約です。
この条約に基づいて作成されるのが「世界遺産リスト」で、
これに登録されたものが、「世界遺産」ということになります。

世界遺産には自然遺産、文化遺産、複合遺産の3種類があります。
●自然遺産とは保存上、鑑賞上、研究上重要な自然景観や生物棲息地など。
●文化遺産とは歴史上、芸術上、研究上重要な建造物・記念碑・遺跡など。
●複合遺産は、両方の価値をあわせ持つもの。

「世界文化遺産」は自然遺産とは違い、
建物や遺跡など不動産に対して審査されますが、
京都の寺社のなかからどのような基準で
17ヶ所が選ばれたのかも、実にあやふやです。

ユネスコによって示されている登録基準は、
登録決定の最終段階での話であり、実際は、
自治体が政府に要請し、政府からユネスコに推薦された
ものだけが世界遺産になっているのです。

京都ウエストサイドの世界遺産

 
金閣寺                 仁和寺
 
竜安寺           天竜寺
 
苔寺                 高山寺


文化財の正面に駐車する観光客。  (清涼寺)


二度と行きたくなくなる、嵐山の渋滞




住民の反対を押し切って行われる高層ビル工事 (丸太町知恵光院付近)



こびりついて取り残された撮影用の雪。 (自然風致地区保津峡にて)



「古都の景観守れ」 京都らしい景観を守るための新条例が検討されはじめた。
日光が登録されていて、鎌倉が未登録なのはなぜか?
姫路城は登録されて松本城はダメなのか?
つまり「世界遺産登録基準」は、
客観的なものではないということです。


景観を台無しにする、センスのない看板たち。

各地で行われている、世界遺産登録運動を見れば
登録されることで甘い汁にありつける推進派と、
登録されると勝手に開発できなくなって困る反対派がいます。
つまりユネスコ憲章とは関係ないところで
政治的な理由が働いているのです。

世界遺産のレッテルを軽視しているわけではなく、
指定される、されないで騒ぐ事を憂いているのです。

整備されて綺麗な公園が良い公園とは限りません。
そこでひとときを過ごした時に、
心地よいと感じられる公園のほうが意味ある公園なんです。



私は京都が観光産業にあぐらをかく都市ではなく、
大切な世界遺産を人類のために預かっている都市として
プライドと責任感ある都市として成長してほしいのです。


もう手遅れの嵯峨野


ヨーロッパでは都市の美しい景観を守るために、
建物を昔のままに再現するという努力だけではなく、
都市全体の調和を大切にしています。

日本でも白川郷のような、小さな単位での活動はありますが、
ぜひ100万都市京都が立ち上がってほしいものです。


古都「京都」は市民の誇りですか?

幸運にも戦火を逃れた京都は、たった50年前には
美しい甍の町並みがたくさん残っていました。

京都市民に、京都という街が「誇り」の持てる街かと質問すれば、
たくさんの人たちが「イエス」と答えるでしょう。

でも、世界に誇る文化遺産の古都「京都」の景観を、
ここまでボロボロにしてしまった、私たち市民は
胸を張って「イエス」と答える資格があるのでしょうか。

京都タワーなる鉄塔のテッペンに登って、市内を眺めてみてください。
東山あたりの五重塔を見つけて喜ぶ人たちを横目に、
心の瞳をこらして、市内全体を眺めてみてください。

そこに、あなたのイメージする古都京都はありますか?






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新たな京都景観政策は、今までの容積率本位の規制体系から
高さ本位の規制に抜け出そうとしている点で、
わが国では画期的な政策とさえ言われています。

今回の京都の景観政策は多くの市民から支持されていますが、たくさんの問題も抱えています。
しかしこれは市民が市街地の将来像や景観をイメージする“おおもと”であることを感じてもらいたいのです。



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