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魔界化野 奥嵯峨の地名は、昔から化野(あだしの)という恐ろしい名前で呼ばれています。 無縁仏の石像約8,000体を集めた、千灯供養の念仏寺が有名。 ![]() 念仏寺をさらに進むと、京都観光のカレンダーによく使われる、 赤い鳥居に茅葺の茶屋がよく似合う鳥居本です。でも・・・ 人影がなくなるころには、ほんとうに怪談話がよく似合うロケーションに変化していきます。 さらに歩くと、トンネルのある「試峠」(こころみとうげ)に行き当たります。 左手にある小さな山門をくぐれば、愛宕(おたぎ)念仏寺があります。 こちらは苔むした無数の羅漢像が喜怒哀楽を無言で表現しています。 羅漢像に囲まれて立ちつくしていると、霊界からの無数の視線を感じるのは私だけ? 試峠のトンネルは京都でも有名な、霊的スポットです。 昔、愛宕登山鉄道というケーブルカーに嵐電が接続されていました。 戦争中、鉄の供出のためレールが撤去されてトンネルだけが残りました。 遷都以前から、野辺送りの地であった峠には無数の亡骸が積まれ、 トンネルはその腹の中を貫通しているわけです。 子供の頃、まことしやかにトンネルの中で白い着物の女たちに囲まれたとか、 車で通過すると、行きと帰りとで走行距離メーターに違いがあるとか、 いろいろうわさのあったトンネルです。度胸だめしに通過してみては? 試み峠のトンネルを抜けると、向こう側が美しい清滝の集落です。 清滝は1000年以上も前に開かれた愛宕山神社への表参道から発しています。 清滝川は北山杉の木立を抜けこの清滝の地を走り抜けた後、さらに下って 保津川に合流しています。ちなみに川の水は夏でもムチャクチャ冷たく、 天然記念物のゲンジボタルやオオサンショウウオの生息地です。 京都の町中から少し離れトンネルを抜けるだけで こんな所に来れるのかと不思議な気持にさせられます。 嵯峨野観光でここまで来る人はあまりいません。 |
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