古来より京都には、東の鳥辺野、北の蓮台野、そして
西に此処化野という葬送地がありました。
寺の起こりは、弘法太子がこの地に野ざらしになっていた遺骸を
葬った事からといわれています。
六面地蔵
何百年の昔より、葬られてきたお墓はそのうちに無縁となり
その数はおびただしいまでになって、
あだし野の山野辺に散乱埋没していました。
明治中期に地元の人々の協力を得てその石仏を集め、
供養したのが千灯供養の始まりとされています。
数年前から、千灯供養の二日間にあわせて、
嵯峨野保勝会が主催して「愛宕古道街道灯し」が行われています。

祇王寺から鳥居元あたりまで、約1kmの景観保護地域の街道を
地域の人々や嵯峨美術大学の学生達による
様々な灯篭が、美しく幻想的に街道を照らし出します。
協賛店で500円ほどを払えば、自分の作った
オリジナル提灯を飾ることもできるそうです。
夕方6時ごろから、
念仏寺境内の地蔵堂で僧侶らの読経が始まります。
参拝者達はそれぞれに和ろうそくを手渡され
「西院の河原」へ入って石仏に献灯し、静かに手を合わせます。

献じられた2000本のろうそくの灯に浮かび上がる
約八千体の石仏と石塔がゆらめく光景は
まさに浄土のすがたを想像させます。
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