「衣笠」と京都観光





 

「衣笠」京都ウエストサイド物語

  京都「衣笠」きぬかけストリート


衣笠山の麓を、金閣寺から御室まで周る衣笠観光道路は
「きぬかけの路」という美しい名前が付けられています。

高さがたった200メートルしかないこの衣笠山ほど
京都らしい山は、他にないかもしれません

万葉の景色を残す「きぬかけの路」は多くの人に愛され、
四季を問わず、散策する人たちでにぎわっています
衣笠 「きぬかけの路」 マップ
「衣笠山」その美しい名前の由来
 「きぬかけの路」は
  衣笠山の麓に沿って
   つくられています。

 標高200メートル程しかない、
  京都らしい
   お椀のような山です。
  等持院から衣笠山を望む
  こんな低い山でも、
   昔は何処からでも見えた山でした。

  京都は南に向かって
   なだらかに下っています。

  一番北の北山通りは、
    南の九条通りにある
  日本一の東寺の五重塔の高さと
     同じと言われています。
  妙心寺から衣笠山を望む
低い山でも、
  ビルがなかった昔には

 充分、綺麗な山並みを
  望むことができたわけです。  
  仁和寺から衣笠山を望む
「衣笠山」という美しい名前は、平安時代の宇多天皇という人が、
夏に雪が見たいというわがままな事を言い出したために、

山全体を覆うように、白絹を掛けて雪景色に見せた
という故事から“衣笠山”と呼ぶようになったそうです。

それにちなんで「きぬかけの道」と名づけられました。
きぬかけ=絹掛けなんです。しかし、これは表の伝説で、
実は恐ろしい裏の言い伝えも残っています。


        冥界に繋がる道「千本ゑんま堂」

昔から京都にはいくつかの埋葬地がありました。東の鳥辺野、
西の化野と並ぶ平安時代以来の北の葬送地が「蓮台野」です。
上京で人が死んだときにはここで風葬にしていました。

当時は火葬や土葬の習慣も庶民の間にはあまりありませんでした。
遺体は骨と皮だけになっても、白い死装束は残ります。
装束はちぎれて風に飛ばされ、木々にからみつき、
山のあちらこちらに、白い衣が眼に入るようになりました。

そんな様を見て、人々はこの山を 衣笠山 と呼ぶようになりました。
ちょっと恐ろしい話ですが、よく考えてみれば、古代より屈指の
大都市であった京の街は、それだけお墓の数も多いというわけです。

京都観光とは、ある意味お墓観光なのかもしれません。

宇多天皇

国宝・六道絵より
「きぬかけの路」を歩いてみよう
出発は仁和寺? それとも金閣寺? 

出発を仁和寺にするか金閣寺にするか少し迷うところですが、
やはり金閣寺が良いでしょう。理由はふたつ。


          
 きぬかけの路へ             金閣寺入り口

金閣寺から仁和寺まではなだらかですが坂道になっています。
大した坂ではありませんが、普段歩きなれていない人には
立ちっぱなしの拝観観光とで、徐々にこたえてくるものです。
暑い日などは汗だくになるかもしれません。

そして、平日やシーズンオフならともかく、金閣寺は
京都観光の目玉的存在ですから、観光客の多くなる昼間を
避けて朝一番に拝観してしまったほうが良いと思います。

金閣寺拝観のあと「きぬかけの路」を歩くなら、
黒門を出てすぐに右折、なだらかな下りの道路です。

安産の神様「わら天神」

金閣寺拝観のあと、「わら天神」や「平野神社へ」行くなら
西大路通りに出て、南に下りましょう。


     
西大路通り                         金閣寺参道

わら天神の創建は古く828年以前とされ、京都を代表する
安産と子授け祈願で、たいへん有名な神社です。

祭神の「コノハナサクヤヒメノミコト」は、ニニギノミコトの
妃となって、なんとなんと一夜でご懐妊。しかもしかも
3人の子を次々と出産したという、ご利益絶大な神様です。

安産祈願のお守りには藁が入っていて、藁に節があれば男の子、
なければ女の子という言い伝えがあります。

桜の名所「平野神社」

北野(天満宮)が梅なら、平野(神社)は桜、と古くから
京都の花暦に数えらてきた桜の名所の神社です。

社域は全て桜の木一色であるため、桜苑として開放され、
京都で一番早く開花する事でも知られています。

開花時期の違う10数種類の桜があるため、「彼岸桜」から
「桃桜」そして「さきがけ桜」へと移り咲き、
観桜期が長いことが特長で、3月の末から4月の末までの
約1ヶ月以上桜を楽しむことができます。

珍しい種類の桜も多く、ライトアップも風情があります。

寄り道も楽しみ


 
 オムラハウス

  
うどん・蕎麦の権太呂

イタリアンレストラン「リストランテ花門」

「きぬかけの道」途中にはオムレツの「おむらはうす」や
京うどんの「権太呂」があり、つい寄り道しちゃいそう。

木版画家の井堂雅夫さんの作品が並んだ木版画-ギャラリー雅堂では、
新鋭の作家の育成にも力を入れた、珍しい版画専門のギャラリーです。


平野神社から立命館大学へのコース途中には、私おすすめの
イタリアンレストラン「リストランテ花門」があります。
つづれ織り作家のアトリエだった大きな和風民家の空間を
リニューアルして落ち着いた雰囲気でいただくイタメシウマシ。

京都で平和を見つめる 
 立命館大学国際平和ミュージアム


関心を持ってもらいたいスポットに、
立命館大学国際平和ミュージアムがあります。

戦争が人類にもたらす悲惨な影響や核軍備競争の現状、さらには
軍縮のための国際的努力についても学ぶことができます。

常設展示以外に、年間を通じて企画展や写真展
特別展示などが精力的に行われています。

休館日が変わる事があるので事前に調べていきましょう。





きぬかけの路 案内板

金閣寺

 仁和寺

安産の神様 「わら天神」 


安産祈願の腹帯と護符  



平野神社


桜が有名だが、平野神社の格式は高い


ギャラリー雅堂




立命館大学国際平和ミュージアム


堂本印象美術館            金閣寺方面               立命館大学正門                    龍安寺方面           
ノアの箱舟をイメージした・・・

京都生れの日本画家、堂本印象美術館は立命館大学の前にあります。
この変わった建物はノアの箱舟をイメージして、印象自ら
デザインしたものだそうです。確かに仏教画から抽象画までの
作品を残す印象ならではというか、イヤでも眼に止まります。

昔、堂本印象が祇園の御茶屋で友人たちと遊んでいました。
悪い友人の一人が、座敷にいた舞妓に「都をどり」の
パンフレットの表紙を見せて感想を言えといいました。
表紙には印象が描いた舞妓の絵が描かれています。

舞妓はそこに居るのが印象とは知らず「いやー、ヘタな絵やなあ、
もっと上手に描けへんやったんやろか」と言ってのけました。

「そのへたな絵を描いたのはあそこに座っている奴だよ」
と友人が教えてやると、舞妓はもう大慌て。 
印象は頭をかいて「やっぱり、へたくそかなぁ」と言ったそうです。

いのしし横断禁止

この道路は40年ほど前に完成して、
地元では衣笠観光道路と呼んでいました。

できた頃は、イノシシが道路を横切るから、
あのあたりでは遊んではいけませんと、
親から禁止令が出ていたと、うちの妻は言っています。

等持院に行くなら立命館大学キャンパスを抜けると近道です。
観光客も少なくて、行って良かったと思える、私お勧めの寺院です。

等持院から龍安寺へは裏道を通るとほどなく着きます。

龍安寺から仁和寺まではゆっくりと楽な下りですぐ着きますが、
仁和寺の山門は大きく立派過ぎるため、ぜひ嵐電御室駅まで
下がってその雄大さを実感していただきたいと思います。


      
堂本印象美術館

    
        木華開耶媛

         
いのしし横断禁止

       
仁和寺の山門


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